予防歯科
東京ICCHO日本橋歯科・
矯正歯科の予防歯科
(歯のクリーニング・
定期検診)

予防歯科とは
予防歯科では、痛みや腫れなどの「何か症状が出てから歯医者に行く」のではなく、定期的に歯医者に通うことでお口のトラブルを『未然に防ぐ(予防する)』ことを目的とします。
「悪くなったら、痛くなったら歯医者に行って治療する」このような事を繰り返ししていると、いずはれ歯を失う事になってしまいます。しかし、きっちりと予防とメンテナンスを行っていれば、ほとんどの人が歯を失わないで済みます。
口腔管理のプロである歯科衛生士のサポートのもと、毎日の適切なホームケアの仕方をしっかりと身につけていただき、専門的なクリーニングやメインテナンスを定期的に受けることで、あなたの大切な歯の健康維持と全身の健康増進へとつなげていきます。
日本と欧米での
「歯の予防」への意識の違い
「あなたはどういう時、歯科医院に行きますか?」ある大学の予防歯科の教授が、20年程前に欧米各国で調査をしたそうです。
ヨーロッパでほとんどの回答は「虫歯や歯周病にならないよう、クリーニングしてもらうために行きます」との事でした。また、ニューヨークのビジネスマン&キャリアウーマンの80%位が、年3~4回の定期検診をすると報告されています。
歯医者でのメインテナンスの必要性
別の調査では同じ教授が、今度は10人の歯科衛生士さんに自分の口の中を10分間、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ等でクリーニングしてもらい、その直後に歯垢の染め出しをしてどれだけ磨けているかを確認してみました。
すると、一番磨けていた人で95%、平均で90%位だったそうです。つまりプロの衛生士でさえ、100%の歯磨きはできておらず、誰でも自分ではうまく磨けないところがあるということです。
こうした調査からも、何も悪いところがないうちから「定期的に歯科医院で専門のクリーニングや検診を受けること」の必要性がわかるのではないでしょうか。
予防歯科・定期検診8つのメリット
- 早期治療の為、歯を削る必要が少なく、
歯自体が長持ちする。
- 痛みを伴う治療を、ほとんどせずに
済むようになる。
- 削っていない歯は当然、再治療もないために長持ちする。
- 予防の費用は少ないので、多くの出費が発生する事もない。
- 歯が沢山残る事で、介護保険のお世話になる確率も下がる。
- 金属の詰め物やかぶせ物がなければ、噛み合わせが悪くなる事も少なくなる。
- 何かの症状が見られても、初期段階で発見する事ができるので治療時間も短い。
- 歯ブラシでは落とせない汚れをきれいにするので、他の人よりも歯が白く保たれる。
実際に、歯医者で予防歯科・定期的なメンテナンスをする人には、上記のような多くのメリットが期待できます。
定期検診に通う頻度・タイミングは、お口の中の症状や状態に合わせて、基本的には3ヶ月に1回の検診をおすすめしております。それぞれの患者さまの状態に合わせて最適なご提案をしていますので、まずはお気軽に当院へお問い合わせください。
予防歯科の診療内容
について

予防歯科では、口腔内のチェックや虫歯、歯周病の検査と定期清掃(歯のクリーニング等)を行います。その他、歯磨きや食生活の指導、唾液やかみ合わせの検査なども基本的な項目です。
最新の予防歯科学に基づく
2つの予防ケア
当院では科学的根拠に基づいた検査により、患者さまお一人お一人の予防プログラムを提案し、そこからオフィスケアとホームケアの指導を行なっております。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは、歯科衛生士が専用の機械を用いて歯を清掃することです。治療の為のクリーニングではなく、美しく健康な歯を維持するために行う専門のクリーニングです。
汚れのたまりやすい箇所や、自分では磨きにくい部分(歯と歯の間や、歯と歯肉の間)を、清掃用の電動回転器具と、ブラシ、やわらかいゴムのカップ、プラスチックのチップなどを用いて、1本1本丁寧にクリーニングし、徹底的に汚れを落とします。
例えば、歯肉縁上ならび歯肉縁下1~3mmのプラーク(口内細菌のバイオフィルム)を、すべての歯面から機械的な回転器具とフッ素配合ペーストを使って除去します。
PMTCにより、歯肉縁下細菌叢の構成に影響を与え、歯周病原性細菌の数を減少させ、歯周病を予防する事ができます。さらにフッ化物の塗布により、歯質も強化されます。
なお施術中の痛みはほとんどなく、時間は30分~1時間位です。(歯の汚れ、歯肉の状態によります。)毎日の歯磨きと定期的なPMTCで、美しく健康な歯を保つ事ができます。
口腔細菌テスト
(サリバスターテスト)
サリバスターテストとは、唾液中の潜血濃度を判定するものです。歯周疾患の検出・評価のために行います。
お口の中の問題と、それが引き起こされる経緯は人それぞれです。このテストで、その傾向や問題・リスクを事前に知り、総合的に判断する事ができます。ですからサリバスターテストとは、お一人お一人に合った適切な予防歯科プランを立てるために行う検査となります。
口腔細菌テスト
(PCR法によるむし歯・歯周病関連菌の検出)
PCR(polymerase chain reaction:ポリメラーゼ連鎖反応法)は、検出目的菌の遺伝子を増幅し口腔内における目的菌の有無を検査します。
むし歯
むし歯は主に、ミュータンス連鎖球菌という細菌による感染症である事がわかってきました。また、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいない事が確認されています。
歯周病
P.ジンジバリス等の嫌気性細菌が、発症の原因や病気の進行に強く関与しています。お母さんの口の中にミュータンス連鎖球菌が多いと、それだけ子供に移る率が高くなります。(1~2歳前後に母から子へ感染します)母子ともにむし歯・歯周病のリスク判定の検査結果に基づいて、食生活やブラッシング指導を受け、プラークコントロールを実施しましょう。
あなたの歯を守る当院の
6つのメンテナンス
クイックジェット
通常のクリーニングでは落とす事のできない頑固なステイン、歯と歯の間についたステインをきめ細かいパウダーを使いジェットマシンで落とします。
ソフトティースクリーニング
歯の表面についている歯ブラシでは落とせないバイオフィルムをラバーカップ等で除去し、葉の表面をツルツルにします。
レギュラーティースクリーニング
バイオフィルムだけではなく、薄くついたステインを落とし、歯の表面をラバーカップやPMTCブラシを用いてツルツルにします。
イリゲーション
歯ブラシではとどかないポケット内のプラークを特殊な超音波チップを用いて除去します。
フッ素塗布
フッ素をスポンジトレーに入れ、歯の表面に塗布する事により歯質を強化します。
ブラックアウト
除菌にとても効果的な薬剤です。3DSのトレーを用いて行うものです。
大切な歯とお口の
健康を守るために
知っておきたいこと

50歳から失う歯の平均本数
50歳から失う歯の平均本数を調べたところ、メンテナンスを続けている方は、失う歯の本数が10年間でわずか0.7本。ところが、歯やお口の中が痛くなった時にだけ歯医者に行く人は、10年間で5.4本もの歯を失う事が分かりました。
最新技術に裏付けられた適切な予防とメンテナンスが、歯の喪失を平均で5.4本から0.7本にまで抑える事ができる事が統計から分かりました。
予防は費用や時間の負担軽減にも
また、自分の歯で噛む充実した食生活を送っていると、全身の健康にも良い影響を与えます。たとえ病気になったとしても、歯の少ない人よりも回復が早いことも報告されています。
それだけ医療費も通院回数も少なくて済み、家計を助ける事にもつながるのです。
一人ひとりに合わせた予防で
「歯の寿命を延ばす」
当院では、サリバスターテストや歯周ポケットの測定により、虫歯や歯周病のリスクをきちんと把握します。その結果をもとに、その方に合った専用の予防プログラムをご提案させていただき、その方のお口にあった期間でメンテナンスを行います。
長期的に診ていく事で、確実に歯の寿命を延ばせる事は間違いありません。治療と予防は、車の両輪のようなものです。どちらが欠けても、歯の寿命を延ばす事はできません。
お口の中は年齢と共に変化していきます。その時その時にあった適切な対処とアドバイスで、できるだけ多くの方の歯を大切に守り、生涯に渡って食事と、そして幸せも噛みしめて頂けるよう願っております。
歯を失う主な原因は、「虫歯」と「歯周病」です。できることなら、一生自分の歯でしっかり噛める(気兼ねなく食事を楽しめる)ライフスタイルを送れる事に越した事はありません。
人生を豊かに生きていくために、お口の健康を一緒に守っていきましょう。